自分の生まれた国を離れ、外国で生活をすると言うのは決して楽ではない。
言語・文化・習慣など、日々の生活の中で違いを感じる。
その違い を理解しながら、その国の良さ、悪さ、楽しさ、難しさを考えていく事は、私にとっては楽しい。
しかしそれは、日本人とカンボジア 人では、また大きく違ってくる。
日本のパスポート。
それは海外の方々から見れば、魔法のパスポートに近い。
入国出来ない 国などほとんどないし、ビザが必要ない国も多い。
カンボジアのパスポートでは、入国に際し制限が多い。
また渡航ビザの取得は、法 的にも金銭的にも大変に厳しい。
特に金銭面については、物価の違うカンボジアから日本へとなると、相当の開きがある。
そんな困難 を乗り越え、且つ海外生活の苦難も覚悟し、カンボジアから日本へ一人の若者が旅立つ。
私の彼への第一印象は真面目で清潔。
その印象は、今でも変わらない。
ツアーに参加された方には、彼のファンだという人は少なくない。
彼の真面目で熱心な姿勢は、日本 に行っても、いや何処に行っても、きっと好印象を持たれる事だろう。
今回の彼の目的は留学。
日本語の勉強の為の渡航。
期 間は1年。
留学費用は彼がガイドの仕事で懸命に働いて、貯めてきた大事なお金。
それでも日本の物価は高く、不安も残 る。
そうまでして、彼が日本行きを決めた理由は、地球の歩き方ツアーの日本の若者との出会い。
日本の若者が一人でツアーに参加し、カンボジアへ来て、懸命に何かに取り組む姿。
その姿を見て、「自分も若いうちに一人で海外へ出てみよう。」そう決心したと言う。
4月10日のフライトで彼は日本へ行きます。
日本の皆様、是非暖かく迎え入れてください。
ビサール 君。
体に気をつけて。