カンボジア最大のイベント「水祭り」
今年は11月1日から3日まで。開催日は毎年変わる。
ここシェムリアップではシェムリアップ川沿いに屋台が並び、川の上ではボートレースが行われる。
シェムリアップ川はそれほど広さは無く、間近をボートが通るので、選手達の掛け声や息遣いも聞こえてきて、かなりの迫力を感じられる。
今年はカンボジア最大のイベントを首都プノンペンで見た。
シェムリアップを昼過ぎに出発したのだが、都市に近付くにつれ渋滞が激しく、到着したのは日が暮れてからだった。
川上には巨大な灯篭が立ち並び、近くでは屋台が無数に並んでいる。王宮周辺の広場では、舞台が組まれ、多数の有名な歌手が歌っていた。
普段、娯楽の少ないカンボジアでは、これを楽しみにしている人も多い。正月は皆田舎に帰るが、この時は地方から大勢の人が集まってくる。
シェムリアップと違い、川が広く、ボートは小さくしか見えないのだけれど、ボートの数や人の数も多く、皆その場の雰囲気に酔っているいるように見えた。
翌日のCAMBODIA DAILYという新聞には200万人以上がここに集まったと書いてあった。
カンボジアの人口は約1300万人だから、国の人口の10%超がここに来ていた事になる。
昼間それぞれ思い思いに過ごし、夜は屋台を楽しむ。
食べ物の屋台のほかに、輪投げをやっているところがいくつかあった。
ゴム製の小さな輪を的の景品に向かって投げる。ペットボトルに向かって洗面器を投げる物もあった。
しかし、景品がいずれも飲み物だけというのはお国柄だろうか。
そして深夜近く、祭りの終わりを告げる花火が上がる。
皆がぞろぞろと帰る頃、路上には無数のゴミが散らばっていた。
祭りの際は世界中何処でもそうなのだが、後始末は大変だ。
背中に花火の音を浴びながら、ゴミの山を掻き分けて家路へと着く。
祭りの後はいつも物悲しい。