昨夜、季節はずれの大雨が降った。
ここしばらくは暑い日が続いていて、日中38度を超える日もあったというのに突然の雨。
雷鳴が轟き、テレビでは落雷の際、携帯電話に影響が出るから電源を切るよう呼びかけていた。
そんな夜が明け、今日は静かな朝を迎えているはずだった。
朝、会社に行く途中シェムリアップ川には大勢の人が集まっていた。
何を見ているのかと思ったら、魚を取っているらしい。
昨夜の大雨で水中の酸素が急激に減って魚が水面に浮いてきている。
それを狙って大勢の人が川に集まっているのだった。
使い込んだ網を持つ人もいれば、急いで買ってきたのか真新しい網を持っている人、網はなく棒で叩いてる子どもなどもいる。
皆、朝っぱらから上半身裸か、パンツ一丁。
中心部の方では、こんな観光客の多いところでそんな格好は恥かしいから、今すぐ止める様にと警官が注意をしていた。
しかし、皆それならばと、警官のいない上流へと移動し、また魚とりを行っていた。
カンボジアというのは本当に豊かで、ここに住む人たちは逞しいなと度々思う。
いや、日本人もかつてはこの逞しさを持っていたのだと思う。
その逞しさを思い出し、一刻も早い復興を願う。
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