私がコーチとして参加している、シェムリアップ柔道クラブもこの1月で正式にクラブとして発足して丸1年が経った。
この1年色々な事があったが、一番の悩みの種だったのが場所の問題だった。
以前より場所をお借りしていた中学校から、生徒の増加により教室が足りないので出て行って欲しい、と言われていたのだが、中々場所が決まらずに困っていた。
そこへ、アンコール・クッキーの小島幸子様より場所をご提供頂ける事になり、1月よりこれまでお世話になった中学校を出て、無事に新しい道場へと移ることが出来た。
さらに、場所をお借りするに当たって屋根まで新築して下さった。
小島様、本当にありがとうございました。
こうして、柔道の練習を無事続けられるようになったのだが、生徒達が何よりも喜んでいるのが、場所だけでなく果物のこともあるのだと判った。
今、使わせて頂いている敷地には様々な果物の樹が植えてある。
マンゴー、マンゴスチン、更に様々な花やその種まで。
「あれは食べ頃。」
「あっちはもう少し。」
「4月はあれとこれが食べれる」
練習が終わるとそんな事ばっかり言っている。
勝手にとったらだめだと言うと、こう返して来た。
「放っておいたら悪くなるから、取った方がいい。」
そう言われた時、人様の敷地だから勝手に取ったらいけないというのは、日本の常識なんだなと悟った。
じゃぁと言いかけた時には、すでに樹に群がっていた。
この日取れたチョンプンという果物は小さい洋梨のような形をしている。
一つ食べると、酸味が利いていて、汗をかいた体には心地よかった。
休みのはずの警備のおじさんが偶然来ていたので、おじさんと向かいの警備の若い兄さんと皆で一緒に食べた。
天気の良い日に、汗を流して、日陰で涼む。
お陰様で良い休日を過ごさせて頂いております。
小島様、本当にありがとうございます。
これからも宜しくお願い致します。