ただ今、乾季真っ只中。
朝夕は比較的涼しいものの、日中の気温は40度近くに昇り、直射日光は肌を焼くのに容赦がない。
午後になっても、アスファルトからの照り返しが厳しく、ただ歩くだけで汗が滴り落ちてくる。
普段から水分を取る癖を着けていないと、脱水症状を起こしそうだ。
そんな中、飲み物でも買おうかと市場付近を歩いていると、小気味良い音が聞こえて来た。
カタカタとリズミカルに響くそれは、足踏みミシンだった。
もう日本では滅多に見られない。でもここでは立派に現役として働いている。
聞けば、ズボンの裾上げ1着はR1000(約25セント)だそうだ。
なんとも安い。
前にいるのは息子らしく、ただじっと母親の手元を見つめていた。
ガンジーは言った。
「人生、速度を速めるばかりが能ではない。」と。
この光景をみてそんな言葉を思い出した。
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