パブストリートだろうと、ローカルの飲み屋だろうと必ず現れる、花売りの少女たち。
バラの時もあればジャスミンの時もあるし、腕輪やネックレスなど、花でない時もある。
この子達の多くに共通しているのは、笑顔がないことだ。
それについて興味深い話を聞いた。
昨日は朝から柔道をし、夕方にはテニスをして、たっぷり汗をかいた。
予想通り、その夜のビールは格別に美味に感じられ、勢いよく飲み干していた。
今日あった他愛のない事を話しながら楽しんでいるところへ、すっと現れるのが、この子達だ。
笑顔もなく、時には無言の子もいる。
男の子の場合だってある。
カンボジアを訪れた人の多くが、ここの人達の笑顔が良かったという。
ここに住んでいてもそう思うことが多々ある。
では、何故この子達には笑顔がないのか。
それはそういったサービスを受けたことが無いからではないか、と言う事だった。
なるほど。
確かに接客を受けた経験が無ければ、接客の仕方が判る筈も無い。
しかし、彼らの生活で、そういったサービスを受ける機会はくるのか。
う~む、考え出すときりがない。
こちらに来たときから、あまり深く考えず、気分が良い時や、イベントがある時などは買うようにしている。
そうすると、笑顔で寄ってくる子も出てくるようになった。
そして彼らは私の事をこう呼ぶ。
「プー」と。
プーとは、カンボジア語でおじさんのこと。
ちなみに、おばさんは「ミン」
カンボジアの平均寿命は52歳。
彼らからしてみたら、私は正しくおじさんな年齢だ。
それを知りながらも、私はあえて彼らに言う。
「お兄さんと呼びなさい」と
PR