ここカンボジアでは、最近かかしが流行っている。
しかし、田んぼではなく、家の前に立っている。
しかもそれぞれに個性があり、面白い。
」
これがおおよその基本形。
顔はココナッツの殻で作られており、Tシャツ、帽子、ズボンと一般的なカンボジア人のスタイルだ。
こんなに暑い国なのに、ダウンジャケットを着ておられる。
歯を食いしばっているので、本当は暑いのかも知れない。
戦隊ヒーローのコスプレ。
そもそも彼らが何故家の前に立っているかと言うと、厄除けの為だそうだ。
そういう意味では日本のかかしの本来の意味に近い。
日本では、田畑の鳥獣の被害とは悪霊によるものだと考えられた。
そこで農民達は、人型のかかしをつくり、それを依代として田の神を呼び、霊を祓って貰おうとしたという。
カンボジアでは、これを立てることで、病気や事故も祓ってくれると信じている。
先日のプノンペンでの大事故を受け、一段とその数を増やしたようだ。
しかし、そこはカンボジア。
立ってさえいれば良いので、その姿は自ずと個性的なものになっている。
顔には傷があり、さらに軍服を着ているものの、既に片膝をついている。
私と目を合わせようともしない彼からは、家人を守ろうと言う気概が感じられない。
酔っ払いだ。
彼の方が介抱が必要なようだ。
彼よりもきっと犬の方が働いてくるだろう。
カンボジアのかかし達。
農村部に行った際は、要注目です。
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