11月20-22日の3日間、ここシェムリアップとプノンペンでは水祭りが行われていた。
早いもので私にとっては3度目になる。
日本でも随分とニュースになったようだが、昨夜プノンペンの水祭りで大惨事が起きてしまった。
将棋倒しになり345人もの尊い犠牲が奪われたという。
オフィスでは朝からスタッフやその家族の安否確認が行われたが、皆無事で良かった。
さて、このニュースを見ている時ふと思った。
日本ではどういう映像が流れたのだろう、と。
日本では、過激な映像や凄惨な光景が、地上波若しくは新聞等の大きな媒体に露出する事は少ない。
交通事故の現場なども、大抵は車やその周辺だけで、人が倒れている写真などは見かけない。
一方、海外では割と当たり前にそういった写真を目にする。
ここカンボジアも同様だ。
新聞や雑誌では、事故現場の様子が毎日のように印刷されて、街中に出回っている。
今朝のニュースをみて、これは実は大事な事ではないかと思った。
というのも、急激に人口が増え、それにつれて交通量も爆発的に増えているカンボジア。
事故、またその犠牲も当然増え続けている。
ましてや交通安全指導など行っていないのだから当然だろう。
事故を抑制するのに、有効なのが、事故などの凄惨な現場の写真や映像ではないだろうか。
そういったものを見て、あういう事にはなりたくないな、と考えてくれたりはしないだろうか。
日本でも、もっと過激な現場写真を使用すれば、死にたくないと思って自殺者が減ったりしないだろうか。
死を身近に感じたら、逆に生きる力が付くんじゃないだろうか。
死を身近に感じていたから、カンボジア人は逞しく生きているのかな、と。
今日のニュースを見て考えていた。
PR