カンボジアの僧侶は7月頃から「雨安居(うあんご:チョール・ヴォッサー)」に入り、寺院に籠もり、修行に明け暮れる。
毎年、10月の終わり、乾季に入る頃に雨安居は終わり、村人は僧侶達に僧服を贈る、「カタン」と呼ばれる祭りを行う。
今年は水祭りの初日11月1日に行われていた。
大勢の人を乗せた車が列をなして走っていた。
荷台からは大音量で音楽を流している。
列の先頭には綺麗に着飾って踊る女の子や、太鼓などの楽器を鳴らす人、顔に化粧をした男達が歩いていて、夏祭りのパレードといった様相だった。
この「カタン」の祭りが終われば、僧侶達は托鉢に回るようになる。
これからこちらに来ればその姿を毎朝見る事が出来るだろう。
そういえば、この祭りの後から、なぜか夏を感じるようになった。
日中郊外へ行けば、蝉が鳴くのを聞き、夜は涼しい風が吹き抜ける。
もう11月だというのに、梅雨が明けたばかりの夏のようだ。
季節が二つしかないカンボジアだが、涼しい乾季や、雨の少ない雨季など違う季節を感じさせる時がある。
今は遅れてきた夏を堪能するとしよう。
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