-前回までのあらすじ-
紆余曲折を経て、ついに正規のルートを辿り始めた一行。
もう遺跡は目の前だ!過酷な旅ははついにクライマックスを迎える。
引き返してからの旅は、想像以上に順調だった。
20分程で遺跡北側の入り口へと到着。
そこでは村人達が暖かく迎えてくれた。
しばしの休憩を取った後、ついに遺跡への登頂を開始。
疲労はピークに達しつつあったが、そこに遺跡があれば行かずにはおれない。
一歩一歩、ゆるい足取りで登っていく。
我々の苦労も報われるほどの快晴。
そしてそこには、見事に崩れた遺跡があった。
この時の達成感は病み付きになってしまう。
あの堀から見えた寺院の壁には、銃弾の痕があり、内戦の厳しかった時代を静かに物語っていた。
丘の上だけでなく、周囲にも遺跡は残っている。
アンコール遺跡ならではの、静かで荘厳な雰囲気を十分に堪能する事が出来た。
その後、私たちは、ローカルレストランで遅めの昼食を取り、無事帰路に着いた。
途中の村々の子供達は手を振ってくれ、休憩時には村人が気さくに話しかけてくる。
車では味わえない、ゆったりとした時間は、普段の生活で忘れかけていたものを思い出させてくれた。
今回の総走行距離は約60km。
正規のルートを行けば、道路はほとんどが舗装されていて、楽に巡航出来ただろう。
また交通量も少ない為、比較的安全だと言える。
道さえ間違えなければだが。
※自転車で遺跡へ行く場合は、下記の注意事項を守って安全に努めて欲しい。
・交通ルールを守る。
・現地ガイドを雇う。
・パンクなどのトラブルへの備えを用意する。
・地図や、現地に詳しい人に目的地やルート、安全情報を確認する。
・サポートカーをつける。無理な場合はトゥクトゥクやトラックなどを手配できる場所を確認しておく。
・水分補給を十分に行う。
・朝食を必ず取る。
皆様の旅が安全で快適なものであります様に。
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