―前回までのあらすじ―
疲れ果てた我々一行の前に現れたのは、なんと川?だった。
なんとかここまで進んできたのに、これ以上は行く事が出来ないのか?
この後、更なる危機が彼らを襲う!
ひとまず、現在地を確認しよう。
そう思い、そこで漁をしていたおじさんに遺跡の事を聞いてみた。
私「チャウ・スレイ・ビボールへ行きたいんだけど。」
すると・・・
なんと!
ここがそうだと言う。
おじさん「あそこに寺が見えるだろっ」
と言って指した先を見ると・・・
あっ!
あった!
結構距離があるが、確かに寺の屋根のような物がうっすらと見える。
ここに出たときは川だと思った。
しかし周囲を見渡すと、そこは川ではなく池のようになっている。
なるほど、ここは川ではなく遺跡の堀だったのだ。
やはり遺跡に近づいていた!
この事実が我々を元気づけた。
それにしてもこのおじさん眼良いな。
などと思いながらも、若干元気を取り戻した一行は、おじさんの教えてくれた道を、寺を目指して進む。
ここの遺跡は小高い丘の上に建造されている。
その周囲に堀があるのだが、雨季がはじまったばかりの今は、堀の途中に水が無いところがあり、歩いて渡る事ができた。
私達一行は堀に沿うようにして周囲を歩きながら、上に登る道を探した。
しかし、ここで我々は第2の間違いを犯した・・・。
Sさん「せっかくこっちから来たんだし、裏から回らない?」
私「そうですね」
Kくん「はい。行きましょう。」
正規の入り口は北側にある。
私達はこの時、遺跡の南側にいた。
おじさんが教えてくれた道は西から回って、北側へと出る道だったのだが、それを反対から回ろうという。
この時もまだ、後の危機を感じ取ることは出来なかった・・・。
藪の中を歩いている時だった。
上へと登る道を探していた一行は、正面よりも山の方を見ていた。
ある時ふと私の視界に見慣れぬものが入った。
思わず私は叫んだ!
「Sさん!ストップ!」
Sさん「えっ?何?」
私「右手の方です!」
Sさん「あっ!・・・。」
K君「・・・・(絶句)。」
そこには日本では見慣れぬ、赤地に白いペイントの立て札があった。
私「地雷・・・ですね」
Sさん「いやー平和ボケしてたなぁ。いやいやいや・・・・。」
と言いながら引き返すSさん。
私達も黙ってその後に続いた。
いくら無謀な我々も、この道をこのまま進むわけには行かない。
仕方なく、もう少し外側にある、水の無い堀の中を進む事にした。
つづく
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