「 阪神大震災の時に一番助かったのは自衛隊。
一番邪魔で迷惑だったのは、自称ボランティアの人達。」
と、ある人が言った。
その為、未だ多くの人の手を必要としている地域があるにも関わらず、阪神の時よりもボランティアの数が少ないという。しかし、前述のセリフは体験者からの実際の声であり、ここいると、その言葉が理解できる。
実は先月、弊社の大塚めぐみが、被災地ボランティアへと参加し、宮城で活動を行ってきた。
彼女から聞いた、現地の被害の様子は想像以上であった。
また、写真を見た印象では、数人の人間が簡単にどうにかできるレベルではないな、とも感じた。
そういった事を感じているのは勿論、私だけではなく、多くの方々が有志を募って、被災地へと赴いている。
そこにある種の危惧を感じずにはいられない。
募集するのはいいが、募集をする側は、一体現地の事をどれだけ把握しているのだろうか。
また、人を使うなら、人を使う為のスキルという物が必要だ。
スタッフ達は現地、現地というが、ボランティアの人が倒れてしまったら、それこそ支援どころではなくなってしまう。現地の事を考えるのは尤もだけれど、訪れた人達への気遣いも必要なのではないだろうか。
実際、大塚が行った際は、水を飲んだり、休憩をとったりするのも憚れるような状態であったという。
さらにボランティアと称しての募集も、商売っ気が全然ないかというと、そうではないところも見え隠れする。
多くの人を集めれば、それだけ、人の手も必要で、経費がかかる。
しかし、どうも利益が入っているところもあるような気がしてならない。
日本は元々自然災害大国である。
台風、地震、噴火、洪水、土砂、様々な災害に遭ってきた。
そしてそれを乗り越えて来た。
その為の知恵と経験を共有してきたのだ。
今回は度を越した災害であるとはいえ、日本に住む限り、明日は我が身かもしれないのだ。
本来日本人が持っている、「お互い様」の気持ちで取り組むのが良いと思うのだが、いかがだろうか。
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