シェムリアップ市内から車で約40分のところにあるサムロム村。
村の人口は約600人。
ここは弊社ガイドの
Mr.サロンの実家があり、彼の親戚だけでも150人以上はいると言う。
これまでもここを訪れるツアーがあったのだが、今回はこの時期だけの特別なプログラムが追加された。
7月のカンボジアといえば雨季の真っ只中。
あちらこちらで正に新緑の水田を見ることが出来る。
大半が農業を営んでいる農村部では、皆忙しく働いている。
しかし、どんなに忙しく働いても、収穫量はお天道様次第。
そこで、農民達は豊作を祈って、歌や踊りを天や大地の神々に捧げて来た。
今回のツアーではその豊作の歌を聴いて貰おうと、村一番の楽器の使い手達を呼び、演奏をして貰った。
彼らが演奏する姿を、ファインダー越しに覗いているうちに、なんだかこちらも気分が良くなってくる。
後ろを振り返ると、近所の村人達も集まって来ていた。
今回初めて見たのが、背の高い1弦しかない楽器。
低音が良く響き、ベースの役割をしている。
その良く音の響くボディを見てみると、軍用ジープの後ろでよく見かける、ガソリン携行缶、通称・ジェリカンではないか。
サロンさんの話によるとポル・ポト時代に作られ、修理を繰り返しながら、今でも使用されているという。
この村の人達は、いつ行っても、とても暖かく迎え入れてくれる。
おばあちゃん達なんか、家族のように体の事を気遣ってくれる。
自然と向き合い、互いに助け合うことの大切さが良く判っているからかも知れない。
そんな人達が奏でる音楽を聴けば、神様も気分が良くなって、少しだけ実りを増やしてくれるのかもな。
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