カンボジアに住む人達の一番の交通手段はバイクだ。
街中を歩いていると、その脇を無数のバイクがけたたましい音を立て走り抜けていく。
その為、街中には到る所にバイクの修理屋がある。
先日の大雨で私のバイクのエンジンが水に浸かり、掛からなくなってしまったので、オフィスの近くにある修理屋へと持って行った。
折角なので、他に気になっていたところも修理して貰ったのだが、その時驚いたのは、ちゃんとした専門工具が無い事だ。
例えばチェーンを切るカッター、プラグレンチ等、大抵のものはここにあるものを加工、若しくは代用して修理していく。日本ならば、ここはこの工具を使い、部品はどこそこのメーカーの品番が何と、決められているが、そんなものは無い。マニュアルの類もない。
それでも修理していく。
そして修理が終わればちゃんと走ってくれた。
本当に必要なものとは何なのか?
道具?
部品?
知恵?
経験?
この問題は生活全般にも当てはめらるだろう。
ここにいると日々様々な事を考えさせられる。
しかし、未だ答えを出すには至らない。
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