カンボジアのほぼ中央を走る国道6号線は、ジャヤバルマン7世の時代(1130-1218)に造られた。
シェムリアップ-プノンペン間の道中には石造りの橋等、当時の面影を見る事もできる。
今ではプノンペンからタイ国境までが舗装され、現在でも国内外における物資の重要な供給路となっている。
今回はその国道6号線沿いに見られた、道路標識に注目して見た。
「警笛鳴らすな!」
絵のままだ。
しかし、カンボジアに来た事がある人ならば、ご理解頂けると思うのだが、こちらでは隙あらば警笛が鳴らされている。ここでは近くに病院があるから、静かにするようにと、この標識が立っているようだ。
良く見ると左のバイクは三人乗りしている。こういう人達にこそ警笛が必要だと思う。
「病院(HOSPITAL)あり」
初めて見た時、私は「ヘリポートがある!軍の基地か?」と興奮していた。
冷静に考えれば、そんな筈が無い。
「右側通行」 と 「並走禁止」
聞けば、なるほどと思うが、最初ピンと来なかった。
それよりも左の写真のおじさんがいい感じだ。
「この下電線あり、工事禁止」
この標識もシェムリアップから国道6号線を北へ昇っていくと良く目にするのだが、表示が色褪せていて読み取れないままだった。
「速度落とせ」
これもそうだ。何となく通り過ぎていた為、下の小さなアルファベットに気付いていなかった。
「学校有り」
これは日本とほぼ同じだ。左右逆なのと、大きいほうが女の子になっている。文化の違いなのか?
しかし、これも標識よりも自転車に目が行ってしまう写真になってしまった。
ここを通る人達が味わい深すぎて、ついファインダー内に入れてしまう。
今回、近付かなければ見えないものがある事、そしてここに住む人々への興味を再認識させられた。
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